制作

ホームページの見積もり、コードを書く費用は3割でした

「ホームページ制作一式 400,000円」

見積書がこの1行で終わっていることがあります。金額だけ見て高いか安いか判断してください、という状態です。

自分が発注する側だったら困ると思うので、内訳を出します。

実装だけをお受けする場合の単価

まず、コードを書く部分の単価を出します。実際に料金表としてお出ししたことのある数字です。制作会社さまから実装だけをご依頼いただくときの金額で、設計やデザインは含みません。

内容 単価(税別)
静的なページ トップ 30,000〜50,000円
静的なページ 下層 10,000〜20,000円
WordPress トップ 40,000〜60,000円
WordPress 下層 15,000〜25,000円
タブ切り替えやスライダーなど動きのある部分 10,000〜30,000円

5ページのサイトなら、トップ1ページと下層4ページで100,000円から160,000円ほどになります。

でも、見積もりは40万円です

このサイトには、5ページ程度のホームページを350,000円から500,000円と書いています。実装の単価を足した金額の、3倍近くあります。

差額は、コードを書く以外の作業です。金額の7割はそちらです。

内訳はこうなります。

設計

何のページを何ページ作るのか、どういう順番で読ませるのか、どこで問い合わせにつなげるのかを決める工程です。

ここを飛ばして作り始めると、あとから構成が揺れて、結局作り直しになります。急ぎたい案件ほど、ここを削りたくなるので注意しています。

デザイン

見た目と使いやすさを決める工程です。参考にしたいサイトの雰囲気や、避けたい方向を伺い、方向性をすり合わせてから作ります。

原稿

文章はこちらで書きます。何を書くかを決めるところから含みます。

ここを「お客様にご用意ください」としている見積もりは安く見えますが、実際にはお客様の作業時間が乗っているだけです。原稿が出てこなくて公開が半年遅れる、というのはよくある話です。

確認のやり取り

公開までに何度も見ていただき、直します。この往復の時間が、実は一番積み上がります。

公開の作業

サーバーの設定、ドメインの接続、表示の確認。公開して終わりではなく、正しく表示されているかを確かめるところまでです。

頭の費用と、手の費用を分けています

見積もりを作るとき、2つに分けて考えています。

ひとつは、何をどう作るかを決める費用。もうひとつは、決まったものを作る費用です。

分けている理由は、体制が変わっても金額の根拠が崩れないようにするためです。デザインを外部の方にお願いすることもあれば、こちらで作ることもあります。そのときに「一式いくら」だと、何が変わったのか説明できません。

同じページ数でも金額が変わる4つのこと

ページ数

これは分かりやすいところです。増えれば増えます。

ただ、ページが増えるほど1ページあたりの単価は下がります。設計とデザインの方針が固まったあとは、応用が効くためです。

動きのある部分

タブで切り替える、スクロールで出てくる、条件で絞り込める。こういう仕組みが入ると、その分だけ乗ります。

原稿と写真の準備状況

すでに文章と写真が揃っている場合と、ゼロから作る場合では変わります。撮影が必要な場合、宮城県内であれば伺えます。

自分で更新できるようにするか

WordPressで作るかどうかです。作らないほうが安くなりますが、あとから文章を1行変えるのにも連絡が必要になります。長く使うなら、更新できる形にしたほうが結果的に安くつきます。

制作会社さまからのご依頼と、直接のご依頼で金額が違います

同じページ数でも、金額が変わることがあります。

制作会社さまから実装だけをご依頼いただく場合、設計もデザインも原稿もすでにできています。こちらは決まったものを形にする役割なので、その分だけ下がります。冒頭に出した単価がこれにあたります。

ネットで「ホームページ制作の相場」を調べると金額がばらばらに見えるのは、これが混ざっているためです。同じ「5ページ」でも、どこからどこまでを含んでいるかが違います。

相場は50万〜150万円と書かれています

ホームページ制作の費用を調べると、中小企業のコーポレートサイトで50万円から150万円という数字がよく出てきます。うちが出している35万円から80万円は、この相場より下に位置します。

安いから品質を落としている、というわけではありません。差が出る理由は3つあります。

1つ目は、会社の規模です。制作会社では、営業担当・ディレクター・デザイナー・コーダーが分かれていて、それぞれの人件費と、打ち合わせに出る人数分の時間が金額に乗ります。うちは代表とパートナーの少人数なので、その分が乗りません。

2つ目は、AIで短縮できた作業を価格に反映していることです。実装にかかる時間はここ数年で明確に短くなりました。時間が減ったぶんを金額に返しています。

3つ目は、対応範囲です。相場の上のほうには、広告運用やマーケティングの設計まで含まれていることがあります。うちの金額はサイトを作って公開するところまでです。

どこに頼むかで金額が変わります

同じ規模のサイトでも、依頼先によって金額が変わります。

大手の制作会社は数百万円になることがあります。体制が厚く、担当者が変わっても進むこと、大きな案件の実績があることが理由です。上場企業のサイトや、関わる人数が多い案件では、この体制が必要になります。

フリーランスに頼めば10万円以下ということもあります。安い代わりに、その人が体調を崩したときに止まります。公開後に連絡がつかなくなる、という話も聞きます。

うちはその中間です。代表とパートナーで組むので、大きな会社に頼むより費用を抑えられ、個人に頼むより止まりにくい形にしています。

どこが正解ということはありません。予算と、止まったときにどれくらい困るかで選ぶものだと思います。

費用を抑えたいとき、どこを削れるか

先に書いたとおり、金額の7割はコードを書く以外の作業です。だから削れるとしたら、そちらです。

写真をご自身で用意していただければ、撮影の手配が要らなくなります。すでにお持ちの素材で足りるなら、そのぶん下がります。

ページ数を絞る方法もあります。最初から10ページ作らず、必要な5ページで公開して、あとから足していく形です。公開を早められる利点もあります。

デザインを新しく作らない選択もあります。参考にしたいサイトの雰囲気に合わせて作る形で、うちでは10万円からご用意しています。

一方で、削らないほうがいいものもあります。文章です。「原稿はお客様にご用意ください」とすると見積書の金額は下がりますが、実際にはお客様の作業時間が乗っているだけです。原稿が出てこなくて公開が半年遅れる、というのはよくある話です。

公開したあとにかかるお金

制作費とは別に、毎年かかる費用があります。見積書に含まれていないことも多いので、先に確認しておいたほうがいいです。

サーバー代とドメイン代は、規模にもよりますが年間で1万円から2万円ほどです。これはお客様のご負担になります。

保守は任意です。うちは月5,500円から55,000円まで4段階をご用意しています。サーバーの管理だけをお預かりする形から、更新代行や月次のご報告まで含む形までです。

保守に入らない選択もできます。その場合、修正が必要になったときに都度お見積りする形になります。

金額の話に限らず、手元にある数字はそのまま出すようにしています。フォーム営業を8,538件送ったときの返信率や、AIのクローラーが1日に何回来ているかも同じ形で書いています。

相見積もりを取るときに見るところ

複数社から見積もりを取るなら、金額より先にここを見てください。

何が含まれていて、何が含まれていないか

原稿は誰が書くのか。写真は誰が用意するのか。ここが違うと、金額は比べられません。

公開後の修正はどこまでか

公開してから「ここを直したい」は必ず出ます。何回まで、いつまで対応してもらえるのか。

サーバー代とドメイン代は誰が持つか

毎年かかる費用です。制作費に含まれているのか、別なのか。

ドメインとサーバーの名義は誰か

ここは特に確認してください。制作会社の名義になっていると、お取引が終わったときにサイトごと手元に残らないことがあります。

このサイトでは、お客様の名義でご契約いただき、管理をこちらで代行する形にしています。万が一こちらとのお取引が終わっても、サイトとドメインがお手元に残るようにするためです。

うちの場合

金額の目安と、追加費用がかかる場合、お支払いの条件は、すべて料金の目安のページに書いています。

お見積りをお出しするときも、この内訳の形でお出しします。一式いくら、という書き方はしません。

この記事の内容は2026年8月時点のものです。金額は案件の内容によって前後します。

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