ホームページを作ってもらったあと、ドメインとサーバーが制作会社の名義になっていた。これに気づくのは、たいてい制作会社を変えようとしたときです。
相談を受けることがあるので、何が起きるのか、どう確認すればいいのかを書いておきます。
名義が制作会社になっていると何が起きるか
普段は何も起きません。サイトは表示されますし、メールも届きます。問題が出るのは、その会社との関係が変わったときだけです。
ほかの会社に頼めなくなる
サーバーに入れないので、新しい会社はサイトに手を出せません。移すには、今の会社に協力してもらう必要があります。
連絡が取れないと詰まる
担当者が辞めた、会社が事業をやめた、という場合です。名義人でないと手続きができないので、こちらから動けません。
ドメインを移すには、今の名義人が移管の承認コードを出し、承認のメールに応答する必要があります。この一連が止まると、進みません。
更新が止まるとサイトが消える
ドメインには有効期限があります。名義人が更新しなければ、期限が切れて使えなくなります。
この場合、サイトもメールも同時に止まります。名刺や看板に印刷したアドレスが、全部使えなくなるということです。
自分の名義かどうかを確認する方法
ドメインの登録情報は公開されているので、誰でも調べられます。
「whois」と検索して出てくる確認サービスに、自社のドメイン名を入れてください。登録者の欄に会社名か個人名が出ます。ここが制作会社の名前になっていたら、名義は先方です。
ただし、個人情報保護のために代理の情報が表示される設定になっていることがあります。この場合は、契約書か、ドメイン会社からの更新案内メールを確認してください。案内が自社に届いていなければ、名義は自社ではありません。
サーバーは、管理画面のログイン情報を持っているかどうかで判断できます。IDとパスワードを受け取っていない場合、契約は先方です。
制作会社の名義が、いつも悪いわけではありません
先に書いておきます。名義を預かること自体は、珍しい話ではありません。
契約や支払いの手続きをまとめて引き受ける形は、依頼する側の手間が減ります。実費を立て替えて、まとめて請求する会社もあります。
問題になるのは、その事実が伝えられていない場合と、返してもらえない場合です。
最初に「うちの名義で取ります」と説明があり、いつでも移せると分かっているなら、大きな問題にはなりません。契約書にその旨が書いてあるかを確認してください。
すでに先方の名義になっている場合
まず、連絡が取れるかどうかで対応が変わります。
連絡が取れる場合
移管をお願いしてください。多くの会社は応じます。手続き自体は難しくありません。
ドメインの移管には、名義人が発行する承認コードが必要です。サーバーは、新しい契約を自社名義で取り、データを移す形になります。
費用がかかると言われることがあります。作業として実際に手間がかかる部分なので、金額が妥当なら払ってしまったほうが早いです。
連絡が取れない場合
ドメイン会社に直接問い合わせる方法があります。ただ、名義人でない人からの依頼には応じないのが原則なので、期待しすぎないほうがいいです。
現実的な選択は、新しいドメインを取り直すことです。サイトを作り直し、メールアドレスも変わります。取引先への連絡も必要になります。
検索順位も一度リセットされます。これが一番痛いところです。
だからこそ、そうなる前に確認しておく価値があります。
これから頼む場合
契約の前に、次の3つを聞いてください。
- ドメインとサーバーの名義は誰になりますか
- お取引が終わったとき、こちらに移せますか
- そのときの手続きと費用はどうなりますか
この3つに明確に答えられない会社は、避けたほうが無難です。答えにくい質問ではないので、はぐらかされたときは理由があります。
このサイトではどうしているか
お客様の名義でご契約いただき、管理をこちらで代行する形にしています。
手続きは代行しますので、お手間はかかりません。契約情報はお客様にお渡しします。
この形にしているのは、万が一こちらとのお取引が終わっても、サイトとドメインがお手元に残るようにするためです。
すでに他社の名義になっているサイトの引き継ぎも承っています。移管の手続きから対応できます。詳しくはホームページのリニューアルのページに書いています。今の契約がどうなっているか分からない状態からでも構いません。
確認だけしてほしい、というご相談でも構いません。今のドメインがどうなっているかを調べてお伝えします。費用はいただきません。