前の制作会社にメールを送っても返事がない。電話もつながらない。サイトは表示されているけれど、直したいところがあっても誰に頼めばいいのか分からない。
この状態になると、作り直すしかないと考えがちです。ただ、確かめる順番を守れば、今のサイトをそのまま引き継げる場合もあります。
新しい会社に相談する前に、ご自身で確かめられることを順番に書いておきます。
今サイトが表示されているなら、すぐには消えません
先にお伝えしておきます。制作会社と連絡が取れなくなっても、それだけでサイトが止まるわけではありません。
サイトが止まるきっかけは、主に2つです。
- ドメイン(サイトの住所にあたる「〇〇.jp」などの部分)の有効期限が切れる
- サーバー(サイトのデータを置いている場所)の契約が、支払いの停止などで切れる
どちらにも期限があります。期限が分かれば、どれくらい時間が残っているかが分かります。慌てて作り直しを決める前に、まずここを確かめてください。
1. ドメインの有効期限を調べる
一番先にやることです。ドメインの登録情報は公開されているので、誰でも調べられます。
「whois」と検索して出てくる確認サービスに、自社のサイトのドメインを入れてください。有効期限の日付と、登録者(名義人)が表示されます。
期限まで半年以上あれば、急ぐ必要はありません。数か月を切っているなら、ここを最優先にします。
名義が制作会社になっている場合に何が起きるかは、ドメインが制作会社の名義になっていると何が起きるかに詳しく書いています。
2. 手元にあるものを書き出す
次に、会社の中に残っている書類やメールを探します。引き継ぐときに必要になるのは、だいたい次のものです。
- 制作のときの契約書・見積書・請求書
- ドメインの会社やサーバーの会社から届いたメール(契約や更新のお知らせ)
- サイトの管理画面に入るためのIDとパスワード
- サーバーの管理画面に入るためのIDとパスワード
- 会社のメールアドレスの設定情報
見落としやすいのが、支払いの記録です。クレジットカードの明細や振込の記録に、サーバーやドメインの会社の名前が毎月・毎年出ていれば、その契約は自社で払っています。自社で払っている契約は、自社で手続きできる可能性が高くなります。
逆に、支払いが制作会社への保守費などにまとめられていて、サーバーやドメインの会社の名前がどこにも出てこない場合は、契約は先方にあると考えたほうがいいです。
3. 制作会社がまだあるかを確かめる
「連絡が取れない」にも、いくつか形があります。
- 担当者が辞めて、引き継がれていない
- 会社の名前や連絡先が変わっている
- 事業をやめている
担当者個人にしか連絡していなかった場合は、会社の代表の連絡先に送り直すだけで返事が来ることがあります。
相手が法人であれば、国税庁の「法人番号公表サイト」で会社名を調べると、今の所在地や、名前の変更・閉鎖の記録を確認できます。
連絡するときは、記録が残る形で
電話だけでなく、メールや書面でも送っておくと、あとで経緯を説明するときに役立ちます。お願いすることは、次の3つに絞ると返事をもらいやすくなります。
- ドメインとサーバーの名義と、契約先を教えてほしい
- 管理画面のIDとパスワードを渡してほしい
- 名義が先方の場合は、こちらに移す手続きをお願いしたい
いつまでにお返事がほしいか、日付も書き添えておきます。
4. 自分で入れる管理画面があるかを試す
WordPressで作られたサイトなら、サイトのアドレスの後ろに「/wp-admin/」を付けて開くと、ログイン画面が出ます。
ここに入れれば、文章や写真の更新はこれまでどおり続けられます。制作会社と連絡が取れなくても、更新できないという困りごとは解消できます。
パスワードが分からなくても、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」から再設定できます。ただし、再設定のメールが届くのは、登録されているメールアドレスです。そこが制作会社のアドレスになっていると、こちらには届きません。
5. 今のサイトの中身を手元に残しておく
引き継げるかどうかに関わらず、今のうちにやっておいてほしいことです。
各ページを開いて、ブラウザの印刷機能でPDFとして保存しておきます。写真は、元のデータが手元に無ければ画像を保存しておきます。
万が一サイトが止まっても、これがあれば作り直すときの原稿と写真がそろいます。止まってからでは、中身を取り出すのが難しくなります。
確かめたあとの分かれ道
ここまで分かると、進め方はおおむね3つに分かれます。
名義が自社で、管理画面にも入れる
一番よい状態です。新しく頼む先に、手元の情報を渡すだけで引き継げます。作り直す必要はありません。
名義は先方だが、連絡はついた
移す手続きをお願いします。手続き自体は難しくなく、応じてもらえることが多いです。移したあとは、そのまま今のサイトを使い続けられます。
名義も先方で、連絡もつかない
この場合は、新しいドメインを取り直して作り直すのが現実的です。メールアドレスも変わるので、取引先へのお知らせが必要になります。
そのときに役立つのが、5で残しておいたPDFと写真です。
やらないほうがいいこと
焦っているときほど、やってしまいがちなことが2つあります。
1つは、確かめる前に作り直しを決めることです。名義が自社で管理画面に入れるなら、直して使い続けられます。
もう1つは、心当たりのない支払いを、確かめずに止めることです。それがサーバーやドメインの料金だった場合、止めた時点でサイトとメールが使えなくなります。整理するのは、新しい契約に移し終わってからにしてください。
このサイトでお手伝いできること
他社が作ったサイトの引き継ぎもお受けしています。前の制作会社とのお付き合いが終わっている場合でも構いません。
名義を移す手続きから対応でき、引き継いだあとの保守は月5,500円(税込)からです。プランの中身はホームページの保守・運用に、作り直すかどうかの考え方はホームページのリニューアルに書いています。サーバーを移したい場合の費用と流れはサーバー移行・引っ越しにまとめています。
ここに書いたことを全部確かめてからでなくても構いません。今のサイトのアドレスを教えていただければ、ドメインの期限と名義を調べてお伝えします。費用はいただきません。
どこから手をつければいいか分からない、という段階でも、お問い合わせからお気軽にご相談ください。